血で汚れた旗 よみひとしらず

血で汚れた旗 よみひとしらず

 

○風にたなびく血の旗に
日帝36年抑圧された
意味もなく怒りが湧き
こみ上げるこの気持ちはなに@

○旗を目にした瞬間に
湧きだす怒り、ただならぬ
この身体に流れゆくは @
血で汚れた日帝ヒロヒト

○さあ闘うぞ
日帝打倒
人民による蜂起だ

○どれほどの抑圧があろうとも
どれほどに残虐なことをされようと
我々の怒りの炎は
消えることなどない@

○母を殺した日帝
父を殺した日帝
受けつがれし過去の虐殺の歴史を
忘れることができようか@

○ひと時とて忘れやしない@
闘うべき日帝のことを
たとえこの身が滅ぶとて @
何代も受けつがれていく血債を

○さあ闘うぞ
闘う相手は
日帝

○どれだけ暴力を受けようと
虐殺が起きようが
我らのたぎる決意は
揺らぎなどしない @

○どれだけ暴力を受けようと
虐殺が起きようが
我らの怒りの塊は
くじけなどしない @

○我らのたぎる決意は
揺らぎなどしない @

RADWINPS HINOMARU への返歌として
@は本歌にあるもの


このよみひとしらず
のRADWINPS HINOMARUを本歌とする返歌を取り上げた理由を以下に書いてみる。

ヒノマルという旗が、歴史的に果たして来た役割が一切捨象されて、本歌が一方的に、国家を強調し、天皇を強調しているように、わたしには読めた。
一方の返歌は、歴史的に朝鮮半島をめぐる日本帝国主義天皇の名前で行われた侵略戦争を明確に意識して、そのもとで、果たした ヒノマル の役割を明らかにしているように、わたしには読めた。

どれほど残虐なことを日本軍が行い、その未解決な問題が現在依然として残っていることに想いを馳せたとき、本歌のもたらすメッセージとは180度位相を異にする角度から詠まれたこの返歌をわたしは取り上げたいと思った。


御国の御霊
日出づる国の御名の下
と言う表現が、本歌のHINOMARUの歌詞として見られる。
これらの表現が積み重なって、
日本帝国主義の象徴である日本軍の歴史的なありようが、想起された。