2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

希望の教育学 3

@@5 多文化主義とは、いろいろな文化が単に、併立していることではない。闘い取られた自由であり、それぞれの文化が相互にその存在を尊重しあって、安んじて自分自身であり続ける権利、相互に異なっていることを恐れずに自由に表明し、それでいて共に成長…

希望の教育学 2

@@@3 被抑圧者の恐怖の感情が、個人レベルでも、階級レベルでも、闘いを圧し阻んでいるのである。恐怖は抽象的なものではないし、恐怖の原因がわかれば消えるといったものでもない。それはすこぶる具体的もしくは具体的とみえる動因によってもたらされるもの…

フレイレ 希望の教育学

L研 2021-10-24に向けて 解放研究 フレイレ 希望の教育学 @@@1 意識と世界とがどのように相互に規定しあっているかを弁証法的に理解すれば、被抑圧者の内部に落とされた抑圧者の影、前者の後者に対する癒着と同調、抑圧者を自分の外部に置くことが被抑…

黒い皮膚 白い仮面

L研 2021−10−10 に向けて FRANTZ FANON 黒い皮膚・白い仮面 @@@1 黒人は二つの生の次元を有している。一つは、黒い仲間とともに、他の一つは白人とともに。 黒人は、白人といる時と、黒人同士でいる時とでは、行動の仕方が異なる。この分裂は、植民地 主義の…

黒い皮膚 白い仮面 

L研 2021-10-10 に向けて FRANTZ FANON 黒い皮膚・白い仮面 @@@1 黒人は二つの生の次元を有している。一つは、黒い仲間とともに、他の一つは白人とともに。黒人は、白人といる時と、黒人同士でいる時とでは、行動の仕方が異なる。この分裂は、植民地主…

被抑圧者の教育学 2−4

@@@@9 人間は、自らを意識し世界を意識している。つまり、人間は「意識あるからだ」であって、さまざまな条件と自由との間の弁証法的な関係を生きている存在だ。世界から自らを分離し、世界を対象化し、自らの活動から自らを切り離し、自らの活動を決定する…

被抑圧者の教育学 2−3

@@@@6 真実の言葉というものは、世界を変革する力がある。人間として存在するということは、世界を言葉に出して主体的に肯定して引き受け、その上で世界を変えていくことである。引き受けられた世界は、引き受けたものにさらなる問題を返し、さらに言葉…

被抑圧者の教育学 2−2

@@@@3 ところが、実際のところ、マージナライズされ、見放されている人たち、つまり抑圧されている人たちそのものは、実際にはこの社会の「蚊帳の外」にいられるはずもない。実際には、いつだって、「内側」にいたのである。だからこそ、本当の解決とは…

被抑圧者の教育学 2−1

L研 2021-10-3に向けて 解放研究 フレイレ被抑圧者の教育学 第2回 @@@1 教育者と被教育者は現実にたいしてともに意識を向ける中で、一つの課題を共有する。現実の薄皮をはぎ、批判的に認識するだけでなく、知そのものを再生するという課題である。この…